TOEICの点数が上がらない8つの原因と対策

TOEICの点数が上がらない8つの原因と対策

何年も英語を学習しているのに点数が上がらない

参考書を何度も繰り返し解いたのに、点数が上がらない

TOEICを何回も受けてるけど、全然スコアが上がらない

こんな悩みを抱えている人多いんじゃないでしょうか?

私自身、500~600点で1年ほど停滞していたので気持ちはわかります(直近のTOEICは700点越え)。

TOEICの点数を上げるためには、原因を理解して対策することが重要です。

また、原因は「リーディングの原因」、「リスニングの原因」、「リーディング、リスニングに共通する原因」の3つに分けられます。

本記事では、この3つの原因とその対策について解説していくので、

読み終わる頃にはどうしたらスコアアップできるか?が明確になっているはずです。

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リーディング、リスニングに共通する点数が上がらない原因

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リーディング、リスニングに共通するTOEICの点数が上がらない原因は、以下の2つです。

点数が上がらない一般的な原因
  • 学習時間が足りない
  • 分からない問題を放置している

学習時間が足りない

点数が上がらない共通原因の1つ目は、「学習時間が足りない」です。

学習時間が足りなければ、スコアが上がらないのも当然と言えば当然ですよね。

問題なのは、学習時間に対して、意外とスコアは伸びないということです。

例えば、以下は、目標スコアと学習時間の関係の表なんですが、スコアを100点上げるのに約200~300時間の学習が必要になっています。

目標スコア
350点450点550点650点750点850点950点
現在のスコア250点200h425h700h950h1,150h1,450h1,750h
350点225h450h700h950h1,225h1,550h
450点225h450h700h975h1,300h
550点225h450h725h1,050h
650点225h500h825h
750点275h600h
850点325h
目標スコアと学習時間の関係

おすすめのTOEIC対策アプリを使えば効率的に学習できるので、学習時間をもう少し短縮できると思いますが、それでも100点あたり約150時間はかかるでしょう。

このため、中々スコアが上がらないと感じてしまう人もいるのです。

しかし、しっかりと学習を続けていれば、成果は現れてくるはず。諦めずに学習を続けましょう。

点数が上がらない1つ目の原因は、「学習時間が足りない」でした。

分からない問題を放置している

点数が上がらない共通原因の2つ目は、「分からない問題を放置している」です。

分からない問題に出会った時、そのまま放置して学習を進めてしまうとスコアが上がらない原因になります。

なぜなら、解けない問題こそが、スコアアップのために学習すべき内容だからです。

問題集をやってはいるけど、間違えた箇所の振り返りをしてなかったら、要注意です。

点数が上がらない2つ目の原因は、「分からない問題を放置している」でした。

リーディング、リスニングの点数が上がらない原因

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ここまでの話を読んで、以下のように思った人もいるはずです。

数百時間は学習しているし

わからない問題を放置していないのに点数が上がらない…

そういった人は、リーディング、リスニングのどちらかに原因があるかもしれません。

そんな方のために、ここからはリーディング、リスニングの点数が上がらない原因を、それぞれ解説します。

それぞれの原因を確認して、自分の改善すべき点を明確にしていきましょう。

リーディングの点数が上がらない3つの原因

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リーディングのスコアが上がらない3つの原因
  • 読解スピードが足りていない
  • 単語力が足りない
  • 英文法の理解が足りない

読解スピードが足りていない

リーディングのスコアが上がらない原因の1つ目は、「読解スピードが足りていない」です。

TOEICのリーディングパートはとにかく問題数が多いので、読解スピードが超重要です。

読解スピードが足りていないと、すべて回答できないままに試験時間が終わってしまうことも少なくありません。

このため、英文を読める能力があったとしても、読解スピードがないと点数が取れないのです。

読解スピードを上げるには英語多読をするのが一番です。英語多読については、おすすめの学習教材で紹介しています。

単語力が足りない

リーディングのスコアが上がらない原因の2つ目は、「単語力が足りない」です。

十分な量の単語を知っていないと、リーディングのスコアを取ることができません。

なぜなら、文章に使われている96~98%の単語が分からないと、意味を理解できないからです。

例えば、以下の文を読んでみてください。

例文

例文1:He is a soccer player.

例文2:He is a pharmacist.

例文1は「彼はサッカー選手です(He is a soccer player)」で、

例文2は「彼は薬剤師です(He is a pharmacist)」という意味です。

上の文は読めても、下の文は読めなかった人が多いんじゃないでしょうか?

このように、知らない多すぎると、文章を理解するのが難しくなってしまいます。

このため、「単語力が足りない」ということがリーディングスコアが上がらない原因になるのです。

英文法の理解が足りない

リーディングのスコアが上がらない原因の3つ目は、「英文法の理解が足りない」です。

単語を知っていれば、文章の意味をある程度理解できるようになりますが、やはり英文法が分からないと文章を理解できない場面は多いです。

600点ほどまでは、細かい文法気にしなくても点数が取れることもありますが、それでも基礎的な文法は押さえておく必要があります。

また、上級者になるにつれて長文を読む力が試されるようになるので、英文法の理解が必須になっていくでしょう。

このように、文法の理解が足りないこともスコアが上がらない原因になり得ます。

リスニングの点数が上がらない3つの原因

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リスニングのスコアが上がらない3つの原因
  • 発音を覚えていない
  • 聞き取れない英語にこだわりすぎている
  • 聞いた言葉を日本語訳している

発音を覚えていない

リスニングのスコアが上がらない原因の1つ目は、「発音を覚えていない」です。

なぜなら、聞こえてくる音声から英語を組み立てられないからです。

例えば、「certain(確かな、一定の)」という単語は文字で見ると「サータイン」と発音しそうですが、実際は「サータゥン」のような発音です(なんなら「サーゥン」の場合もあります)。

もし、「certain」を「サータイン」として覚えてしまっていたとしたら、この音声を聞いて「certain」だと理解できないでしょう。

このように、発音を覚えていなければ単語を理解できず、英文を組み立てられないので、意味を理解することができません。

このため、リスニングのスコアが上がらない原因になるのです。

聞き取れない英語にこだわりすぎている

リスニングのスコアが上がらない原因の2つ目は、「聞き取れない英語にこだわりすぎている」です。

なぜかというと、聞き取れなくても会話は続いていくからです。

聞き取れない英語を気にしすぎると、そのあとに続く言葉を聞き逃してしまい、聞き取れるはずだった文章まで分からなくなります。

この結果、リスニングスコアが落ちる原因となってしまうのです。

聞き取った英語を日本語訳している

リスニングのスコアが上がらない原因の3つ目は、「聞き取った英語を日本語訳している」です。

聞いた言葉を日本語訳していると、意味を理解するスピードが遅くなるので、リスニング音声のスピードについていけなくなります。

聞いた英語を頭の中で日本語訳している場合、「英語→日本語→イメージ」という流れになるので、どうしても意味を理解するのが遅くなるのです。

このように、聞いた英語を日本語訳していることも、リスニングスコアが上がらない原因になります。

TOIECの点数を上げるための対策

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ここまで、スコアが上がらない原因を解説してきました。

では、どのようにすれば、TOEICの点数を上げられるのでしょうか?

答えは、自分に当てはまる原因に、1つずつ対策していくことです。

ただし、現在のスコア帯によって優先的に対策すべきことが異なるので、スコア帯別の対策を解説します。

~400点の人が点数を上げるための対策

400点以下の人がスコアを上げるのに必要な対策は、基礎的な単語と文法です。

なぜなら、400点以下の人は、簡単な英語は読めるのですが、基礎が足りていない状態だからです。

逆に言えば、伸びしろが大いにあるということです。

単語と文法をある程度覚えるだけで、600点までは取れるようになるでしょう。

400点以下の人は、「単語の暗記」と「文法の理解」を重点的に進めるとスコアアップできますよ。

400点~700点の人が点数を上げるための対策

400~700点の人がスコアを上げるために必要な対策は、リスニングを伸ばすことです。

なぜなら、TOEICはリーディングよりもリスニングの方が点数が取りやすいからです。

実際に、IIBCの公式データを見てみるとTOEICのリーディングの平均点が約280点なのに対して、リスニングの平均点は330点となっています。

リスニング力を伸ばすには、シャドーイングやディクテーションがおすすめです。

シャドーイングは、音声を聞いたすぐあとに復唱する学習方法で、

ディクテーションは、聞いた音声を書きとる学習方法です。

もちろん、英単語や文法の学習でも、まだまだ点数が上げられるので、リスニングと合わせて学習を続けていきましょう。

700点~の人が点数を上げるための対策

700点以上の人がスコアを上げるために必要な対策は、実践問題を解くことです。

なぜかというと、700点以上取れる人は苦手な部分が散在している可能性が高いからです。

「参考書を一冊読む」みたいなことをしても、既に知っていることが多いので、学習が非効率的になってしまいます。

このため、実践問題を解いてみて、分からなかった箇所を重点的にすると効率的に学習できるでしょう。

特に、正解できた問題でも部分的に聞き取れなかったり、読めなかったりした箇所は、分からなかった原因を探っていくと、点数が上がっていくはずです。

おすすめの学習教材

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ここまで、TOEICの点数が上がらない原因と対策を解説してきましたが、こう思った人もいるでしょう。

具体的に何を使って勉強したら良いの?

具体的なツールを出してこなかったので、そう思う人がいるのも当然です。

そこで、私自身がスコアアップのために使っている、おすすめの学習教材を紹介します!

筆者が使っている学習教材
  • 英語多読用の本
  • Santaアルク
  • スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース

英語多読用の本

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おすすめする学習教材の1つ目は「英語多読用の本」です。

英語多読?なにそれ?という人もいるかもしれませんが、英語多読はリーディングスコアを上げるのにとても役立ちます。

TOEICのリーディングパートは問題数がとても多いので、読解スピードを上げないと点数を上げるのが難しいのですが、単語や文法を学んだだけでは、読解スピードはなかなか上がりません。

そこで重要になるのが、英語の文章をとにかく大量に読むこと(英語多読)です。

英語の文章をたくさん読み、英語を日本語訳せずに意味を理解できるようになると圧倒的に読解スピードが上がり、スコアアップを狙えます。

このように、TOEICの点数を上げられるので、英語多読はおすすめです。

英語多読を始めてやる人におすすめな多読本(ラダーシリーズ)について、以下でまとめているので興味のある人は見てみてください。

関連記事:ラダーシリーズの魅力に迫る!楽しめる英語多読の秘訣

Santaアルク

おすすめする学習教材の2つ目は、TOEIC対策アプリの「Santaアルク」です。

Santaアルクは中級者(TOEIC500点)以上の人におすすめのアプリです。

AIで苦手範囲を特定して、学習するべき項目を自動的におすすめしてくれるので、AIがおすすめする問題を学習しているだけで効率的にスコアアップができます。

また、問題を解いていくと現在の予測スコアを計算してくれます。

英語学習をしていると、本当に成長しているのか不安になることもありますが、この予測スコアがあるれば、モチベーションを保って学習できるでしょう。

このように、効率的な学習を実現できるので、Santaアルクはおすすめです。

関連記事:AIの力でTOEICが伸びる!Santaアルクの評判【口コミ・体験レビュー】

スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース

おすすめする学習教材の3つ目は、同じくTOEIC対策アプリの「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」です。

スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース(以下、スタディサプリTOEIC)は、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるアプリです。

なぜ、初心者から上級者までにおすすめできるかというと、以下のようなコンテンツがあるからです。

・基礎的な単語、文法を簡単に説明してくれる講座

・目標スコア別に優先順位付けされた単語・熟語学習

・自分の実力に応じた問題をひたすら解ける講座(アダプティブ講座)

基礎的な英文法が学べる基礎講座があるので、TOEIC250点の人でも1から学べます。

また、目標スコア別に分けられた単語・熟語の学習機能があるので、これに沿って学習すれば、効率的にスコアアップできるはずです。

さらに、上級者向けにアダプティブ講座というものがあり、自分の実力にあった問題をひたすらに解き続けられるので、どんどんと苦手を克服していくことができるでしょう。

このように、初心者から上級者までに対応したアプリなので、教材選びに迷ったらスタディサプリTOEICがおすすめです。

関連記事:【口コミ・評判】スタディサプリTOEICってぶっちゃけどうよ?

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まとめ:原因を理解してスコアアップしよう

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今回は、TOEICの点数が上がらない原因とその対策について解説しました。

TOEICの点数を上げるには、原因を特定して1つひとつ対策していくことが重要です。

ただし、自分の現在のスコアによってスコアが上がりやすい対策というのはあるので、今回紹介した対策を参考にしてみてください。

現在のスコア帯別の対策
  • ~400点の人の対策:基礎的な単語と文法に集中して学習する
  • 400点~700点の人の対策:基礎的な単語、文法に加えて、リスニングを強化する
  • 700点以上の人の対策:TOEICの問題集をひたすら解いて、分からない表現を覚える

教材に関しても、私が効果を感じたものを紹介しましたが、実際にあなたに合うかどうかは使ってみなければ分かりません。

無料体験などもあるので、色々な学習方法を試してみて、着実にスコアアップしていきましょう!