英語多読を100万語やってみた効果【TOEIC470点UP】
英語多読を始めようかと思っている人なら、「英語多読をやるなら、とりあえず100万語やってみよう」というセリフをよく聞くと思います。
でも、実際に100万語を読み始めてみるにあたって、次のような疑問が湧いたりしませんか?
・多読を100万語やったらどれくらい効果出る?
・多読を100万語やるにはどのくらいの期間が必要?
・多読を100万語やるには何冊読まないといけない?
100万語はかなりの量ですから、やってみる前に情報を知っておきたい人も多いはずです。
そこで、今回は100万語達成の効果、100万語達成までに必要な期間などについて解説します。
この記事では、私自身が実際に100万語の英語多読を達成した経験を書いているので、実際にやった人の声を聞きたい人には満足してもらえる内容になっているはずです。
英語多読で100万語やってみた!その効果は?
より難しい英語を読むことの抵抗感が無くなった
10万語、50万語達成時の記事でも言っていますが、英語を読むことへの抵抗感が段々となくなっていきました。
そして、50万語から100万語に向けての変化で言えば、より難しい英語への抵抗感が無くなるということ。
語数を伸ばしていくうちに、より難しい本を読むようになっていくわけですが、もちろん最初の方はその難しい本を読むのに抵抗があります。
しかし、読み進めるうちにいつの間にかスラスラ読めるなりました。
具体的に言うと、50万語時点ではYL3.5~4.5の本を読んでいましたが、100万語達成時点でYL5.0~6.0の本が抵抗感なく読めるようなりましたね。
※ YLとは「読みやすさレベル」のことです。値が大きいほど難しい本になります。
ちなみにハリーポッターシリーズのYLは7~9です。
他にも、日常的に感じる効果としては、英語のニュース記事、英語のYoutubeコメントなども9割くらいはスラスラと読めるようになったと思います。
多読100万語でTOEICスコアは470点アップ
多読を始める前はTOEIC350点でしたが、100万語達成時点では820点になりました。
820 – 350 = 470点アップです。
特にリーディングスコアが145点→440点とかなり伸びました。
やはりイメージ通りで、多読はリーディング力の向上にめちゃめちゃ効果があります。
リスニング力には課題が残った
TOEICスコアの上がり方からして、100万語の多読によって、英語力が爆発的に上がったのは確かです。
しかし一方で、リスニング力には課題が残る結果となっています。
というのも、直近のスコアでは、リーディング440点、リスニング380点の合計820点になっているからです。
数値だけで見るとちょっとバランスが悪いくらいに思いますが、TOEICはリスニングの方が高い点数が取りやすいので、リーディング力と比較して、リスニング力がかなり低いと言えます。
ちなみに、リーディング力のPercentile rankが92%に対して、リスニングのPercentile rankは56%でした。
※ Percentile rankとは全受験者の上位何%のスコアかを表しています。
仮にPercentile rank=80なら、上位20%のスコアです。
ただ、多読を始める前と比べると、リスニングスコアも205点→380点なので、上がってはいます。
これらの結果から言えるのは「多読でもリスニング力は伸びるが限界がある」ということかなと思います。
多読である程度の英語力がついたら、リスニング力も並行して鍛え始めるのが良さそうです。
英語多読で100万語到達するまでに必要な期間
私の場合は、100万語に到達するまで約3年半かかりました。
これは他の人と比べるとメチャメチャ遅いです。
他の人の到達スピードを見る限り、早い人だと3ヵ月くらい、普通の人でも1年くらいで到達できている気がします。
なぜ、こんなにも時間がかかってしまったのかというと、圧倒的に1日の読書量が少ないからだと思います。
多読の時間は1日15分~1時間くらいしか取ってませんでしたし、読書スピードも段々速くなっていったとはいえ、平均すると1日の読書量は1000語くらいです(多読を始めたばかりの頃は1日1ページでした)。
そんなこともあって、3年半もかかってしまいました。
マイペースに学習しても効果が出るのが多読
ただ、これだけゆっくりと学習していてもきちんと効果が出るというのが、多読の強みじゃないかとも思うわけです。
他の人と比較すると、やる気の維持もできないので、マイペースに読み進めていくのがおすすめです。
これから始めようと思っている人は、まずは1日1ページでも読んでみましょう!
100万語までに何冊読む必要がある?
私個人としては、55冊ほどで100万語に到達しました。
100万語÷55冊=18,181語で、平均すると約18,000語の本を55冊読んだ計算になります。
18,000語の本は、1冊50ページくらいの小説ですから、まぁそこそこの量です。
ですが、自分も最初は、1冊で2,000語くらい(十数ページくらい)の本から始めているので、そんな構える必要はないでしょう。
初めての人であれば、100万語が遠くに感じるかもしれません。
それでも段階を踏んで行けば、100万語もいつの間にか到達しているレベルになります。
まずは10万語を目指して見ると良いですよ!
100万語程度ではほとんど効果はないという声もある
一方で、100万語の多読をしたくらいでは、ほとんど効果はないという主張もあります。
それは、100万語の多読したくらいの学習時間では大した英語力の向上に繋がらないという主張です。
100WPM(1分間に100語)のスピードで読んだと仮定すると、100万語時点の多読時間は166.6時間(10,000分)になります。
TOEICスコアを100点上げるためには200~300時間の学習が必要とされていますから、多読を100万語やっても100点も上がらないという計算です。
個人的には100万語でもかなりの効果が出た。なぜか?
しかし、私個人としては100万語でもかなりの効果がありました(TOEICスコア470点アップ)
では、なぜ100万語でこんなに効果が出たのか?
その理由は、多読を始めたことによって英語の学習意欲自体が上がったからだと思います。
多読を始めてから、明らかに自ら進んで学習する習慣がつきました。
多読を始めた当初は、英語を学習する習慣がなく、英語の長文を見るだけで読みたくないという気持ちが湧いてくるくらいでした。
苦痛過ぎて、「1日1ページだけでも読む」というルールを作らないと読めなかったレベルです。
それでも、1か月が過ぎると1日2ページくらいは読めるようになりました。
そしてその内に、多読で分からなかった単語をまとめた単語帳で単語学習を始めたり、理解できない文章を調べてみたりと、日々の生活に英語の時間が増えていったのです。
つまり、多読以外の学習時間もどんどん増えたのが、100万語でもTOEIC 470点アップという効果が出た理由だと思います。
まとめ:100万語の多読は価値がある
今回は、英語多読を100万語やってみた効果、100万語達成までの具体的な期間など、実体験を紹介しました。
100万語の多読くらいでは効果はないという意見もありますが、個人的にはとても効果を感じていますし、多読を100万語まで続けて良かったと思ってます。
もちろん、多読という学習方法が性に合わない人もいるかもしれません。
しかし、英語多読を楽しむことができる人なら、効果が出るはずです。
そして、楽しむことが出来るかどうかは実際にやってみないと分かりません。
少しでも興味があれば、とりあえず試してみることをおすすめします!
- 前の記事
【すぐ見つかる】Kindle Unlimitedの洋書の探し方を徹底解説! 2024.02.05
- 次の記事
記事がありません
コメントを書く
コメントを投稿するにはログインしてください。